<軽快車の知識>
2007/12/03 日記<軽快車>
軽快車
軽快車(けいかいしゃ)とは、日本において最も代表的な自転車の車種カテゴリーで、短中距離、低中速走行向きの一般自転車である。日本工業規格JIS D 9101-1991(自転車用語)では「日常の交通手段及びレジャー用に用いる短中距離、低中速走行用の一般用自転車で、サドル最大高さが750mmを超え1 100mm以下で、車輪の径の呼び25以上のもの」と定義されている。軽快車と同様の用途に用いられる自転車で「車輪の径の呼び24以下のもの」はミニサイクルとされる。JIS D 9111(自転車−分類及び諸元)でも、旧版で両者を区別していたが、現行のJIS D 9111:2005においては、車輪の径による区別を廃止し「シティ車」に統合された。日本の自転車統計でも、軽快車とミニサイクルは「シティサイクル」と総称されている。一般に、老若男女を問わず乗り手を選ばないようにするため、アップハンドルを備え、トップチューブが低い。買い物需要に対応するために籠|かごなどに工夫が凝らされている。またそこから育児中の移動手段であることを前面に打ち出し特化した子供乗せ自転車が派生している。
軽快車の構造
軽快車は取り回しの軽さ、価格の低下を求められる傾向にあり、以下のような素材が自転車に使用されている。
前輪周辺
前輪周辺は以下のパーツに分けられ、素材は次の通りである。
スポーク → 鉄、ステンレス
ニップル → 真鍮、鉄
リム → アルミニウム、鉄、ステンレス
タイヤ → ゴム
英式バルブチューブ → ブチルゴム
ハブ → 鉄
強度の点では鉄、ステンレスが採用されるが、軽さを重視する場合はアルミニウムがよく用いられる。素材の順番は使用頻度であるが、価格、強度、軽さのいずれが求められるかによってそれぞれパーツを使い分けている。なお、鉄を使用する場合は、サテンめっきを行うか、塗装を行って錆びを防いでいる。ダイナモランプはタイヤで直接ダイナモを回転させるタイプと、ハブの回転エネルギーを発電に使用しているタイプがあり、後者のほうが高価であるが効率が良く、騒音も低いので人気が高い。
後者を利用する軽快車は、暗くなると自動で点灯するオートライト採用車である。
フレーム周辺
フレーム周辺は以下のパーツに分けられ、素材は以下の通りである。
ヘッドチューブ → フレームと同じ
トップチューブ → フレームと同じ
ボトムチューブ → フレームと同じ
シートチューブ → フレームと同じ
シートステー → フレームと同じ
チェーンステー → フレームと同じ
ボトムブラケットシェル → フレームと同じ
前輪周辺と同様、期待される能力に応じて素材は使い分けられる。アルミニウムのフレームについては軽くて取り回しが楽であるが、廉価なものは走りが重くなっているので購入時には注意が必要である。前ブレーキは多くがリムの回転をゴムの挟み込みによって停止させるタイプであるが、リムの素材やブレーキのゆがみなどが原因で音鳴りする。鉄は塗装あるいはサテンめっきであるが、ハンドルについてはステンレスが増えてきている。フレームの塗装色は、かつて比較的地味な色が多かったが、近年では原色に近い色が数多く存在し、バリエーションは各メーカー内でも多様である。
後輪・ホイール周辺
後輪周辺は以下のパーツに分けられ、素材は以下の通りである。
スポーク → 鉄、ステンレス
ニップル → 真鍮、鉄
リム → アルミニウム、鉄、ステンレス
タイヤ → ゴム
英式バルブチューブ → ブチルゴム
ハブ → 鉄
フリーギア → 鉄
ブレーキ → 鉄、ステンレスなど
後輪は、多くのパーツの組み合わせが存在する、比較的複雑なパーツであり、他の自転車と同様価格も前輪に比べて高い。ブレーキについては、前ブレーキとは異なり数多くの種類が存在し、価格や性能に応じて使用されるブレーキは決定される。ブレーキの種類については以下に述べる。リムは鉄→ステンレスと進歩してきたが、軽量を狙ってアルミ製を使うことが増えた。しかしステンレスよりは劣化が早いのも事実である。キャリアやスタンドは剛性が求められるために、アルミ製はあまり存在しない。また、内装変速機が採用されているものもあり、インター3|3段変速のものが多い。
後ブレーキの種類
後ブレーキは大まかに以下の種類に分けられる。
バンドブレーキは最も価格が安く、革や樹脂等を練り固めたライニングが貼り付けられたバンドを用いて、ハブ同軸の金属ドラムを締め付けて停止する方式である。構造も単純なために廉価な軽快車と寸法上の理由のため子供車に採用されている。しかしながら、ある程度使用すると磨耗しブレーキ鳴きが起きるので、一定の期間ごとに交換が必要である。サーボブレーキは、方式はバンドブレーキと同じだがブレーキの調整は更に容易である。バンドブレーキに比べて音鳴りはしにくい。ダイネックスブレーキはブリヂストンサイクル|ブリヂストンの開発したブレーキであり、ブレーキの調整はやや困難だが、堅牢さに優れる。ローラーブレーキはシマノの開発したブレーキで、音鳴りしないことが特徴的なブレーキである。構造も複雑で価格も比較的高いが、現在は多くの軽快車に採用されている。一定の期間ごとに指定のグリースを注入してメンテナンスを行う。
軽快車による旅行
自転車にて旅行を行う場合は、ランドナー、クロスバイク、マウンテンバイクなど、前後の変速機が付属しておりかつ車体重量も軽いものが使用されることが多い。しかしながら、上記の自転車は価格も10万円以上するものが一般的で、さらに乗車にはある程度の経験と慣れを必要とする。そのため軽快車で長期の自転車旅行に行くケースも多々見られる。軽快車が長期自転車旅行に有利な点については、以下が上げられる。
積載性は軽快車の作成された目的のひとつであり、得意分野である。またアップハンドルにより背を屈める必要がなく自然な姿勢がとれるのだが、100km以上の走行では腰に負担がかかり体を痛めることがある。軽快車に使用されているタイヤはロードレーサーのものよりも頑丈で、マウンテンバイク用のブロックタイヤほど抵抗もなく、日本の舗装された道路を走行するのであれば比較的適していると言える(事実、ランドナーやクロスバイクのタイヤは軽快車のものに近い)。また日本には軽快車の修理の技術を有する技術者が多い。各地の自転車店では軽快車の修理・調整を主体にしている所が多く、競技用やそれに近いスポーツ車を扱う店は比較的少ない。マウンテンバイク、ロードレーサーとは変速機やタイヤなどに仕組みの違いがあり、知識のないものが扱うと症状がひどくなるか、あるいは別の部分に影響が出てくることが多い半面、軽快車のパーツは一般的に汎用性に富み、他のメーカーのパーツでも容易に応用できる。地方でもホームセンターやスーパーなどではパーツを取り扱っていることも多く、故障が理由で自転車旅行が中止になる心配は少ない。極端な場合,新しいものを購入して旅行を続けることも価格の安さや販売拠点の多さから十分に可能である。一方で軽快車が長期自転車旅行に適していない点は以下の通りである。
軽快車は、原則的に近所への買い物などを目的に設計されているので、急激な登坂には適しているとは言えない。日本の国土は都市部を外れると多くが山岳であるために、軽快車での走行はこの点で苦しい。また車体重量が重いことも坂道と関連するが、平均重量が18kgと重いのも長距離の走行には厳しい。変速機は存在しないか、あるいは内装3段変速である場合が多く、この点も長距離の走行および坂道に向いていない。サイモト自転車製の一部の軽快車などでは外装6段変速を装備するものもあるが、これはかなり特殊な存在と言える。軽快車は始動時の安定性を重視しているのでギアも軽く、トップスピードではギアが足についてこない。また、分解搬送できるように設計されていないため、自転車の電車や飛行機内への持込を可能にする輪行袋にいれることが難しい。すなわち行程中に(船舶以外の)公共交通機関の利用を含めるのは無理がある。かご、両立スタンドなどマウンテンバイクなどには付属されていないパーツが標準装備されているのも重量面では不利で、事前に旅行中必要が少ないパーツを取り外したり、より軽量・簡便なものと交換しておく事も一考の余地がある。
競技
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◆軽快車についてピックアップ フレーム周辺は以下のパーツに分けられ、素材は以下の通りである。 ハンドル → 鉄、ステンレス、アルミニウム ブレーキレバー → アルミニウム、鉄、プラスチック ステム → アルミニウム、ステンレス、鉄 ボトムブラケットシェル → フレームと同じ ペダル → プラスチック(ねじ部分は鉄) 前輪周辺と同様、期待される能力に応じて素材は使い分けられる。アル... |


