<実用車の知識>
2007/11/24 日記<実用車>
実用車
実用車(じつようしゃ)とは、自転車の一種で、重量物の運搬にも耐えられる堅牢性を備えた形態の自転車である。文字どおり実用的な輸送手段として、かつては盛んに用いられた。
定義
普通の人が「実用車」と聞いて思い浮かべる自転車には、2種類ある。
実用として使用される自転車
ひとつは、実用に供される(実用に使用される)、つまり、趣味や楽しみの為に使用するのではなく、通常、仕事、労働、奉仕など楽しみ以外のために使用される自転車である。いいかえれば、これは実用+自転車という言葉の組み合わせからイメージされるものである。これには実用に適しているか不適かといったほどのおおよその区分けはあるが、特段この仕様というほどのものはない。その「使用」の状況によるからである。この定義であれば自転車を使った運送業である自転車便|バイクメッセンジャーなどはロードレーサーやマウンテンバイク、トラックレーサーを使用しており、自転車仕様としてはレーサーモデルであったりするのであるが、利用形態としては実用車である(メッセンジャーは「大至急の物」を運ぶため、運送に実用車を使うとレーサーモデルの3〜4倍の遅れが出る。なので、レーサーモデルを使う)。
「実用車」
一方、実用車という自転車業界での定義があり、これが当「実用車」項目で以下に記述する仕様の自転車である。1870年頃から英国を中心として起こった自転車ブームは金持ちの道楽でありスポーツ競技用であった。1885年にジョン・ケンプ・スターレー|ローバー安全自転車が発売されてから女性も安心して乗れるようになり、大衆の移動手段として定着していく。これら欧米の自転車が明治期の日本に輸入され国内で製造されるようになったときも同じ変遷をたどる。そして、ある時期から頑丈なつくりで重い荷物を運ぶことのできる日本スタイルのかぎかっこつき「実用車」が誕生した。自転車業界、および自転車の用語に関心のある向きには単に「実用車」といった場合でもこちらの意味をもつ。これは以下に記す具体的な仕様をもつ自転車を指す業界用語である。
形状
実用車の形状は、英国式ロードスターに似るが、一般的な特徴は次の通りである。* 鉄、もしくはハイテンション鋼のダイアモンド型自転車#フレーム|フレーム(一部はスタッガード型)
現代の実用車
自転車は簡便に利用でき、かなりの重量物も運搬可能な便利な交通手段である。社団法人・日本新聞協会とブリヂストンサイクルの共同開発による「ニュースクル」という新聞配達専用の自転車があり現代でも極一部で活躍している。交番にも巡回用実用車が配備されている(ミヤタ・メッセンジャー警察庁モデル、ハンドルに大音量のベルとバックミラー、フロントフォークに警棒ホルダー、リアキャリアにトランクを装備。市販はされていない)。最近は一般の軽快車を使うこともあり、パトロールバイク(いわゆる「黒バイ」。50ccから90cc程度のビジネスバイクを充当することが多い)にとって替わられる事が多くなったが、都市部ではまだ少なからず自転車で警らをおこなう警官の姿が見られる。これは狭い路地が多い都市部の交通事情に加え、大きなエンジン音で周回することが(行政)警察活動の秘密を損なうのを避けるためともいわれている。郵便局では、一部の職員や年末年始の短期アルバイトが郵便配達用の自転車を使用して郵便配達を行っている。
築地
実用車が盛んに用いられている地域の代表の一つとして、日本では東京都中央区の築地が挙(あ)げられる。築地市場では、いまでも実用車が普通に見られ、それ専門の自転車店が晴海通り沿いにある。魚を運ぶ木製の箱を搭載するため、後部荷台に鋼鉄製の補強枠を溶接するなど、魚河岸で利用するための改造なども行っている。
関連項目
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