<世界選手権自転車競技大会の知識>
2007/09/22 日記<世界選手権自転車競技大会>
世界選手権自転車競技大会
世界選手権自転車競技大会(せかいせんしゅけんじてんしゃきょうぎたいかい、''World Cycling Championships'')は、UCI(''Union de Cyclisme International''、国際自転車競技連合)が開催する、国または地域の代表として選出された選手による自転車競技の世界大会である。一般には世界自転車選手権、または単に世界選手権という場合が多い。世界選という言い方をする人もいる。
大会の歴史
1893年、アメリカ合衆国・シカゴで初めて開催されており、1896年にギリシャ・アテネで初開催された近代オリンピックよりも古い歴史を誇る。1914年〜1919年までは第一次世界大戦のため、また、1940年〜1945年までは第二次世界大戦のため、開催されなかった。当初はトラックレースだけしか行われなかったが、1921年のコペンハーゲン大会からアマチュア種目のみながらもロードレース (自転車競技)|ロードレースも行われるようになり、1927年のドイツ大会からはプロのロードレースも行われるようになった。またごく一部の年を除き、1995年までは、トラックレースとロードレースは同一国で、しかも同時期に開催されていた。現在はロードレースは毎年9月下旬頃、トラックレースは毎年3月下旬頃に開催される。女子の種目については1958年より、ロードレース、トラックレースで行われるようになった。また、1950年からはシクロクロス(開催は概ね毎年1月下旬ないし2月上旬頃)、1990年からはマウンテンバイク(同9月頃)、2000年からは室内自転車競技(同11月頃)、2001年からはBMX(同7月頃)の各同大会も開催されるようになった。この他に、ジュニア、B、マスターズの大会も開催されるなど、今や多種多彩になっている。日本人としては、中野浩一が1977年にトラックレースのスプリント(当時の名称はスクラッチ)種目で初優勝を成し遂げ、それ以降は同種目で1986年まで優勝、10連覇を達成した(詳しくは中野浩一#世界自転車選手権を参照)。アジアで初の大会として、1990年に日本でも前橋市(トラックレース)と宇都宮市(ロードレース)で開催された。また、室内競技は、鹿児島県の加世田市で2001年に開催されている。
優勝者の栄誉
各種目で優勝した選手は“世界を制した者”としてその後一年間(連覇の場合はその年数分)、出場するレースや競技会で「マイヨ・アルカンシェル(フランス語)」や「レインボージャージー(英語)」「マリア・イリダータ(イタリア語)」などと称されている五大陸を表す五色のストライプの入ったレーサージャージーを着用する事が許されるほか金メダルも授与される。このほか次の大会で覇権を失ったとしても、生涯使用する自転車にストライプのステッカーを貼る事や、ジャージやパンツの一部にストライプを入れる事、あるいはストライプ模様のアームバンドを着用することが許される。
個人ロードレースの特徴と記録
レースは特設コースを規定周回数だけ走るクリテリウム形式であり、女子なども周回数が違うだけで同じコースを使用する。また、国別対抗戦であるということもこの大会の特徴であり、普段はライバルとして走っている選手がチームメイトになるため、通常は見られないようなメンバーで走行するシーンが展開される。選手たちはナショナルジャージに身を包み、己のプライドと国の威信をかけて走るため、序盤からハイペースでアタックが繰り返され、毎年のようにリタイアが多発する。そのためロードレースでは一般的な戦略である「多数のアシスト選手たちが一人のエースを勝たせるために働く」という作戦がとり辛く、一般的なワンデーレース(シングルデーレース)を得意としている選手であろうと好成績を残せるとは限らない。延々と続く潰し合いに耐え抜いて勝利するためには、個人のパフォーマンスが最大限要求され、それを証明するように歴代の優勝者にはロードレース史に名を残す選手がズラリと並んでいる。そのほか、傾向的に見ると、ロードレース (自転車競技)#競技者の特徴|クライマーと言われる選手は黎明期を除くと実績に乏しく、ロードレース (自転車競技)#競技者の特徴|スプリンターかロードレース (自転車競技)#競技者の特徴|オールラウンダータイプの選手の活躍が目立つ。
主な実績を上げている選手
※メルクスはアマチュア種目でも1964年に優勝している。
タイムトライアルレースの特徴と記録
タイムトライアルは1994年に新設された。コースレイアウトは概ねツール・ド・フランスなどにおけるタイムトライアルステージと似た設定であり、この種目を得意とする選手が実績を上げている。
主な実績を上げている選手
エピソード
「アルカンシェルの呪い」
上述の通り、優勝者は向こう1年間、アルカンシェルを着用して全てのレースに出場することが許される手前、他チームの厳しいマークに遭いやすくなることもあってか、男子エリートロードレースで優勝した選手が翌年には大きく成績を落とすというケースが少なくない。グランツールにおいても、各レースの総合首位者が着用しているジャージ着用者に次いで目立つ存在なのがアルカンシェル着用者である。そのレースの成績に関係なしにマスコミからも格好の「標的」とされるケースが少なくなく、結果、アルカンシェルの重圧に耐え切れなくなるということに起因しているようである。また、なぜかレース中の落車事故やメカトラブルが頻発したり、レース外でも世界選手権優勝経験者は家庭不和や事故、病気に罹患するなどのトラブルが起きる事などから「アルカンシェルの呪い」という話もまことしやかに噂されたりする近年の場合、06、07年の覇者であるパオロ・ベッティーニは06年の大会終了直後に兄を交通事故で亡くしている。また07年にはチームの車が盗難被害に会い、世界戦で使用した自転車が盗まれている。。名選手は高く賞賛を受ける
個人スプリント10連覇の中野浩一はもとより、同種目7回制覇の実績を誇るジェフ・シェーレンやアントニオ・マスペスについては、今もなお、彼らの功績を讃えたレースや競技場名が存在する。競輪では名選手の冠を頂くレースが少なくないが、記念開催(GIII)で使用されているケースは中野だけである(久留米競輪場で開催される「中野カップレース」)。また、シェーレンの場合は「GP ジェフ・シェーレン」というロードレースが開催されているし、マスペスの場合は出身地であるミラノにおいて「マスペス=ヴィゴレッリ自転車競技場」という形で名を残す。また男子エリートロードレースにおいて3回優勝の実績を誇るオスカル・フレイレの場合もまた、「オスカル・フレイレ・ベロドーム」という名称の自転車競技場が存在している。したがって自転車競技選手が是が非でも手にしたいタイトルであるのはいうまでもないことだが、この大会で歴史に名を残した選手についてはそれ相当の扱いを後にされることが少なくない。ともすれば、自転車競技選手にとってみればオリンピックでの優勝よりも価値があるといえる。歴代の優勝者、上位入賞者
現在行われている種目
ロードレース
トラックレース
MTB(マウンテンバイク)
シクロクロス
廃止された種目
;男子ロードレース(アマチュア:1995年まで開催)::de:Stra%C3%9Fen-Radweltmeisterschaft#Liste der Weltmeister|優勝者 (ドイツ語版Wikipediaを参照:「Weltmeister(Amateure)」の列が該当)
:※プロ・アマオープン化により本種目は廃止され、別途U-23種目が開催されている。
記録等について
通算10回以上金メダル獲得者
アルノー・トゥルナン()…13個
中野浩一()…10個
ウース・フローラー()…10個
フロリアン・ルソー()…10個
ジャニー・ロンゴ()…13個
アンヌ=カロリーヌ・ショソン()…13個
フェリシア・バランジェ()…10個
同一種目最多連覇記録
中野浩一()…10連覇
日本人選手メダリスト一覧
マイヨ・アルカンシェル 金メダル
銀メダル
銅メダル
その他の世界選手権大会における日本人選手メダリスト一覧
清家孝志(現姓 松田孝志)…スプリント(1983年)
北津留翼…スプリント(2003年)、ケイリン(2003年)
柴崎淳・菅田壱道・房州輝也…チームスプリント(2004年)
小野俊之…スプリント(1994年);B
大菅小百合…女子500メートルタイムトライアル(2003年)
和田見里美…女子ポイントレース、女子スクラッチ(2007年)
佃咲江…女子スプリント、女子ケイリン(2007年);マスターズ
丸山繁一…スプリント(40歳〜44歳・2006年)
脚注
関連項目
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◆世界選手権自転車競技大会についてピックアップ ;個人ロードと個人タイムトライアルの両方で優勝 ;個人タイムトライアルで2回以上の優勝エピソード「アルカンシェルの呪い」上述の通り、優勝者は向こう1年間、アルカンシェルを着用して全てのレースに出場することが許される手前、他チームの厳しいマークに遭いやすくなることもあってか、男子エリートロードレースで優勝した選手が翌年には大きく成績を落とすというケースが少なく... |




